宮島福餃子
宮島産・新鮮な牡蠣と地元野菜を合わせた焼き餃子と水餃子。口の中に入れると、うまみがじゅわっと溢れ牡蠣の香りが広がります。国内では希少な無添加手作り生地を使用し、もっちりとした食感が人気。今後は様々な宮島福餃子として展開しながら広島・宮島のあじわいを届けていく予定です。
多様な“宮島のかたち”を表現
伝統を大事にしながら新しい商品を生み出していく
博多屋 | 博多 于苗
お店のこだわり
伝統を大事にしながら新しいことを
博多屋は約140年前、明治初期の創業です。当時、厳島神社への旅行ブームがあり、表参道に多くの旅館や茶屋ができました。博多屋は、宮島の一大産業であった杓子問屋としてはじまり、やがて、宮島の食文化であるもみじまんじゅうを焼き始めました。地元の歴史の変化とともに、商売のかたちを変化させ、元々あったよいものを大事に残しながら、新しいことにチャレンジしてきたのが博多屋です。宮島は奥が深く、掘れば掘るほど興味深い側面が見えてきます。国宝の平家納経、祭礼行事、伝統的な町屋づくり、原生林の植物、海に棲む生物等々。博多屋は、こうした宮島の面白さを“宮島のかたち”というコンセプトを通して、世界へ発信していく活動をしています。宮島の風土や文化を、新しい形で表現し、商品として提案していくことで、宮島でしかできない新たな体験を増やしたい。宮島に行ってみたいと思う人を増やしたいと思っています。
商品のこと
今までなかった提案でお客様を喜ばせたい
博多屋は「食」と「工芸」の2本柱で商品を展開しています。「食」の代表格であるもみじまんじゅうは、ふんわりきめ細やかな仕上がりのカステラ生地と、自家製餡の一体感と口どけにこだわった商品です。店頭ではもみじまんじゅうの新しい楽しみ方として、牡蠣のオイル漬けやクリームチーズを乗せて食べる提案もしており、意外で美味しい組み合わせが好評を得ています。「食」の新たな取り組みとしては、宮島らしい食材でつくる餃子の販売をはじめます。牡蠣はもちろん、地元の廿日市市や広島県の野菜のよさも発信していけたらと考えています。
宮島への想い
宮島への想い新しいことにチャレンジし続けたい
私は中国の出身で、日本の大学院に留学し日本で就職をしました。建築家をしている夫が、博多屋の跡継ぎだったため、2016年、それまで縁のなかった宮島へ来ることになりました。そこから、宮島とはどんな場所なのか、夫婦でありったけの書籍や資料を集めて、探求をしてきました。博多屋をどんなお店にしていくかを、2人で話し合ったとき、一番大事なことは古い伝統は捨てないこと。そのうえでお店を現代風にスタイリッシュにしていくことと、宮島らしさにこだわって表現をしていくことを決めました。新商品を開発することは、決して簡単なことではありません。子育て中でもあり、家族やスタッフの協力があって、はじめてできることでもあります。まわりにいつも感謝しています。でも私は性格として、常に面白いことがしていたいタイプ。宮島という地域に貢献できることを考えながら、自分の心の満足のためにも、新しいことにチャレンジし続けたいと思っています。